海のゴミのこと

令和2年 室蘭市イタンキ東側の浜です

★ できるだけプラスチック製品を買わない、使わない
★ リサイクルなども利用し、適切に捨てること
★ 落ちているゴミは、みんなで楽しくゴミ拾い!!(^_-)-☆
室蘭に引っ越ししてきたとき、海辺のあまりのゴミ量に驚きました。
あわてて車で出かけ、苫小牧から函館までの海辺を見て歩きましたが、どの浜も程度の差はあってもゴミだらけなのですね。
X(Twitter)での交流によって、ここ北海道から沖縄まで全国的にどの地域もゴミだらけなのだと知りました。
ゴミがあると何がいけないのでしょう…?




拾っても拾っても
大量のゴミがあります…

検索すると
『海洋プラスチックごみは世界に1億5,000万トン以上の量が存在し、毎年約800万トンに及ぶ量が新たに流れ出ていると推定される。』とありました。
そのごく一部が海岸に流れ着き、ボランティアが拾うことができます。
どんなに遠く陸から離れた海でも、どんなに深くまで潜った深海であっても、プラスチックゴミだらけなのだそう。
分解されるまでに数百年から数千年かかると言われるプラスチックですが、簡単に劣化し、細かく砕けてしまいます。
そしてどんなに細かく砕けたとしても、目に見えないサイズになったとしても、分解されたとはいえず、プラスチックとしての性質はそのままだそう。
様々な物質を吸着させる性質があり、海に漂う汚染物質を吸着し続け、それをごく小さな生き物がパクパク食べます。
その小さな生き物を小魚が食べ、大きい魚が食べ、汚染物質をたっぷりたくわえた魚を最終的に人間が食べるそう。
海洋生物全体ではここ50年あまりで6割がいなくなったそうです。
人間が好む大きいお魚は9割が姿を消したそう。
すべてがゴミのせいではないですが、ゴミのために貴重な命が奪われている現実があるようです。



マイクロプラスチック
海辺や河川に細かなプラスチックが大量にあります。
できるだけ拾っていますが、量が多すぎ、まったく手に追えていません。
雪のように見える画像は、これも細かいプラスチック(発泡スチロール)です。
粉のようで回収は難しいです。
ペットボトルのラベルなども劣化しやすく、粉状になりやすいです。

ゴーストネット
海を漂う幽霊ネット、ゴーストネットです。
ゴーストフィッシングともいうようですが、たくさんの漁網やロープ、それにゴミが絡まり巨大化し、海中を漂い続けます。
そこにアザラシや鳥、魚などの生き物がかかり、出られなくなり死んでしまいます。
写真も大人が数名乗れるほどの大きさ。
様々な種類のロープが複雑に絡まっています。
青いチキウでは、たくさんのこうしたロープ類も回収しています。

河川
写真はトッカリショの海に流れ込む小川です。
ゴミの下に流れがあります。
青いチキウでは、室蘭市の知利別川、登別市の鷲別川、幌別川などの河川まわりの掃除もしています。
大雨などで増水すると、簡単にこのゴミが海に流れ出てしまうと考えられます。


掃除しづらい場所
上の左の暗い写真は、イタンキ浜の奥、海蝕洞という洞穴のような場所です。
ゴミの棚のように、積み上げたようにぎっしりとゴミがありました。
ここに行くには、干潮時のみ、片道1時間を歩くことになります。
室蘭は特に海辺に崖が多く、行きづらい場所が多いようです。
室蘭以外でも、人口が少ない過疎の町や、海辺に出る道がないような場所など、
ゴミ拾いに行けない場所、拾ったとしてもゴミの処分ができない場所が多くあります。
大きくカラフルな漁具が写真では目立ちますが、ペットボトルやお弁当の容器など、普通の私たちのゴミもすごく多いのです。
立ち入ること、掃除ができない場所が多い、だけどどんな場所にもゴミは溜まる…
私たちにできることは、まずは「そもそもプラスチックを使わない」
そして、「安易に捨てない」ということかと思いました。
プラスチックは生活と切り離せないものとなっていますが、
少しずつの工夫で、量は減らしていけるのだと思います。

一番上に貼った令和2年の浜で、本州から遊びに来られたサーファーに出会っています。
「なぜゴミを拾わないの?こんな汚い海には入れない、二度と来ない」とおっしゃっておられ悲しい気持ちになりました。
美しい海、美しい海辺は財産でもあると思います。
魚や海鳥、たくさんの生き物と私たち人間の共通財産。
生き物たちが暮らせない海は、人間にも生きづらい場所といえるのでは。
令和6年現在、かかわってくださったたくさんの方の活動によって、海辺は見違えています。
ですが、手を止めてしまえば元のゴミだらけの風景にきっと戻ってしまいます。
まだ取り切れていないゴミや、新しい漂着ゴミ、不法投棄もあります…
いつまでも、子供たちの先の世代にも、きれいな海辺を残したいと思うのです。